話しは進まずに今回もラッパーやDJの事情を話そう。
前回はラッパーやDJの出演システム、普段の仕事などを紹介した。
普段は普通の仕事をして、ギャラなしでライブをする、時には自腹を切ってライブをする。。そんな具合だ。
では、ラッパーやDJの休日はどんな過ごし方なのだろう?
それは、もちろん人それぞれだ。
普通に彼女と遊びに行く奴もいるし、家族がいれば家族サービスをする奴もいるし。
ラップとは別の趣味をする奴もいれば、ひたすら寝てる奴、朝から夜まで酒に浸る奴もいるだろう。
ストイックにリリックを書き続ける奴やビートメークをする奴もいる。
しかし、B-BOYが共通する遊び方はある。
ディグだ。
レコードをディグ(掘るように探す)する遊びは面白かった。
お目当てを探す場合もあるし、値段内で探す場合もあるしジャケットで選ぶ場合もある。ジャケット買いをして失敗する場合も多々あるが大当たりした時の喜びは半端なかった。
レコードを探すという事は街に繰り出すので、洋服屋に行ったり雑貨を探したりするわけだ。
洋服屋やレコード屋に行けばフライヤーが置いてあり、どこどこのクラブに誰が出るか?チェックできるし、自分達が出演するフライヤーを置いてもらえる。
これでストリートの繋がりができる場合もある。
ちなみにフライヤーとはライブやイベント情報が書いてあるチラシだ。
フライヤーのデザインがカッコよければ家に持ち帰り部屋に貼ったりもできる。
たまにステッカーなどもあれば喜んで持って帰った。
他には外国のフリーマガジンや英語の雑誌ソースマガジンなども読めもしないのに買う。雰囲気を読みカッコよい写真などは切り抜き部屋に貼るのもありだ。
リリックノートにも色々貼る。
ステッカーはリリックノートに貼る、バンドステッカーやフライヤーステッカーも貼る。リリックノートは年々増えていくので、積み重ねてきた韻は当時のリリック帳とステッカーを思い出す。
今となっては配信が主流になって、ディグは流行りの遊びではなく廃れてしまったが、スクラッチライブや配信が主流になる前はB-BOYの遊びと言えばレコードディグだった。
そして、今でも定番のラッパーの遊びがある。
それはサイファーだ。
フリースタイルをしあう事がラッパーならではの遊びだ。
しかし、駆け出しのラッパー時代はあまりフリースタイルができないのでグダグダになるのでドライブ中などによくやっていた。それで腕を磨くのだ。
今のラッパーはお手本となるフリースタイラーが多いので始めから上手いラッパーは多い。
いつの時代でも
B-BOYが集まれば何をしてもHIP HOPになる。そのなかで情報やスキルを磨いていく。遊びの延長がHIP HOPのスキルであり、ラッパーの深みになっていく。
活動をしながらよく遊ぶのが駆け出し若手ラッパーのスキルアップの条件だと思う。
E-TRADERも練習や曲作りと称して遊んでいた。
しかし、、楽しい事ばかりでもなかった。。
■■続く■■