fuga A.Oの半生
17章
E-TRADERの初ライブは無事に終わった。
次のライブは決まっていなかった。
だから
とりあえずデモテープを作る事にした。
当時内蔵ハードディスクのMTRを持っていた。多分2000年くらいにソロラップのデモテープを作る為に買ったのだ。
メーカーは多分フォステクス。
出来上がったらケーブルでコンポに送り、カセットテープに録音していた。
2000年くらいにシーケンサーという機材も買っていた。
YAMAHA QY20 (だったと思う)
これはハードオフで10000円くらい。
これでトラックを作る練習をずっとしていた。
赤鬼ことA.O、それなりの努力はしていたと今になって思う。
バンドを始めた当初、バンド初心者にありがちな
「リズム無視で先走る」癖がずっと抜けなかった。
まず、リズム先走りを改善する為にリズムトレーニングも平行して行った。
メトロノームを買い、それに合わせて手拍子、もしくは裏打ちのリズムで手拍子。
はっきりいって、地味!!しかし半年はやり続けた。キャリア20年でも走ってしまう事もあるが、リズムトレーニングをした経験は生きている、落ち着いてビートを聞く、そうして「走らない!」気持ちが大事だとわかった。
そしてトラック作り、これは技術が身に付いていない今でも思うのだが
最高のトラック!は数少ない。
自分なら誰にも真似できない独特なオリジナルトラックができる!
と思っている。
そう思い続けて、いまだにできていないのだが、、型にはまった音楽は音楽を始めた時から作りたくなかった。
だからトラックメーク(曲製作)できる機材を買おう!そう思いYAMAHA QY20を買った。
かなり使いこなしたと思う。音圧の小ささは音を重ねる事で大分誤魔化せたしMTRにいれる時にイコライザーで調節したり、とても手のひらサイズのシーケンサーから作ったとは思われないような作品も作った。
ウータンクランのRZAは「機材は買い換えずに使い続けろ!そうすればその機材のマスターになれる」的な事を言っていた(確かRZAだったと思う)。
このシーケンサーを使う事によってトラックメークの基礎はわかった。気がする。
話しは戻るが、とりあえずはライブでやった曲の3曲入りデモテープを作ることになった。
スタジオにMTRを持っていき
M.O.P/ Anti Up
餓鬼レンジャー/火の粉を散らす昇り龍
ブッタブランド /人間発電所
にリリックを乗せデモテープを作った。
今となっては恥ずかしい限り!
トラックのチョイスも大ネタだし、やはり技術もなかったから、、
だが、これで売り込みはできる!
そうやって粋っていた。
■■続く■■